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トランプ氏、フラビオ・ボルソナロ氏の米滞在を容認 「望む限り」

ブラジル大統領選で敗れた後に出国した同氏を、トランプ米大統領が公に支持。ルビオ国務長官は移動への政府の直接関与を否定し、ブラジル側との対話を続ける考えを示した。

トランプ米大統領は10月31日夜、ブラジル大統領選で敗れたフラビオ・ボルソナロ上院議員について、望む限り米国に滞在できると述べた。フロリダ州の私邸マールアラーゴで開かれたハロウィーンの催しで記者団に語った。ボルソナロ氏は決選投票でルラ大統領に敗れた後、4日前にマイアミ近郊に到着していた。ロイター通信によると、トランプ氏はブラジルの選挙を「恥ずべきもの」と評する一方、ボルソナロ氏との面会予定はないとした。

トランプ氏の発言は、敗れた候補者を政治的に受け入れる姿勢を公に示すものだ。ただ、米国内に合法的に滞在できる期間を定めるものではなく、ブラジルで確定した選挙結果も変わらない。ロイターによると、ボルソナロ氏は人道上の理由による一時的な入国許可を得た。本人の滞在期間や延長の条件を確認できる個別の入国管理書類は公表されていない。

ボルソナロ氏が認めない公式結果

ブラジルの高等選挙裁判所は10月25日、ルラ氏の再選を発表した。有効票のうちルラ氏は6425万6232票、51.79%を獲得。ボルソナロ氏は5982万6041票、48.21%で、差は440万票を超えた。自由党に所属する同上院議員は敗北を認めず、選挙の正当性に疑問を呈しているが、公式集計を無効とする証拠は示していない。

ボルソナロ氏は、捜査の一環として連邦最高裁から旅券の提出を命じられた後、ブラジルを出国した。国営アジェンシア・ブラジルによると、10月27日夜に妻と娘たちを伴ってアルゼンチンへ越境。そこからプライベート機でエクアドルを経由し、28日朝にフロリダ州のオパロッカ空港に到着した。同通信は越境に関する情報源として、アルゼンチンの移民当局を挙げている。

旅券の提出命令は、資金洗浄の疑いをめぐる捜査に関連している。ボルソナロ氏は不正を否定している。捜査中であることや裁判所の保全措置は、有罪判決を意味しない。一方、裁判所の命令後に同氏が出国したことで、問題は外交にも波及した。アジェンシア・ブラジルによると、ブラジル連邦警察は逃亡の恐れがあるとして旅券の押収を求めていた。

ルビオ氏は米政府の直接関与を否定

トランプ氏の発言に先立ち、ルビオ米国務長官はボルソナロ氏の米国入りについて質問に答えた。AP通信とロイターによると、アトランタでの20カ国・地域(G20)外相会合の際、米政府が移動を手配したことや、ブラジル出国に至る行程へ直接関与したことを否定した。一方で、米政府は同氏の到着を把握しており、トランプ氏が入国を認めると決めたことは認めた。

移動前にどのような接触があったかについては、なお疑問が残る。ロイターはホワイトハウスの当局者1人が移動の手配を手伝ったと報じた。この当局者の役割に関する情報は同通信の取材に基づくもので、国務省が公に確認したものではない。政府関係者個人による支援と、政府としての直接関与の違いは、ルビオ氏の説明でも明確にはなっていない。

今回の問題が浮上する中でも、ブラジルと米国は対話の窓口を維持しようとしている。アジェンシア・ブラジルによると、ブラジルのビエイラ外相とルビオ氏はアトランタのG20関連行事で短時間会話し、12月にマイアミで予定される首脳会議の前に再び会うことで一致した。ルビオ氏はその後、11月にフランスでもブラジル側代表と会うことを期待していると述べた。この接触はボルソナロ氏をめぐる合意を意味せず、両政府の隔たりを解消するものでもないが、外交上の対話が続いていることを示している。

ブラジルでは、議員や当局者が裁判所の決定後に同氏が出国した経緯を問題視している。アジェンシア・ブラジルによると、米国でも民主党議員が移動に支援があった可能性について説明を求めた。アルゼンチン、エクアドル、米国で何があったかという問題と、ブラジルの高等選挙裁判所が発表した選挙結果の有効性は別の問題だ。

滞在期間は入国管理の規則に従う

ロイターが報じた人道上の一時入国許可は、当局の裁量による期限付きの措置だ。米国市民権・移民業務局によると、緊急の人道的理由や重大な公共上の利益がある場合に、一定期間の滞在を認める仕組みである。それ自体が永住資格を与えるものではなく、自動的に永住権を得られるわけでもない。

したがって、望む限り滞在できるというトランプ氏の発言は政治的な立場の表明であり、ボルソナロ氏個人の在留資格について公表された決定ではない。米当局は滞在期間を定めた書類を公表しておらず、同氏に庇護が認められたとする根拠もない。正式な扱いを変更するには、適用される入国管理規則に従った判断が必要となる。

今回の発言では、トランプ氏がボルソナロ氏の受け入れ姿勢を維持し、結果が確定した選挙を改めて批判する一方、本人との面会は予定していないことが示された。ルビオ氏はルラ政権との対話継続を目指している。今後の展開は、ブラジルでの司法手続き、ボルソナロ氏の米国内での在留資格、そしてこの問題が二国間の議題の中心を占める中で両国が関係を前に進められるかに左右される。