ストーム「ボエロ」が英国北部を直撃 暴風警報で鉄道や交通に影響
スコットランド、北アイルランド、イングランド北部では、数日のうちに二つ目となる暴風雨に見舞われた。英気象庁は強風による交通障害や停電に警戒を呼びかけている。

英国では10月25日の日曜日、数日間で二つ目となる命名された暴風雨「ボエロ」の影響が北部を中心に広がった。前夜にスコットランドへ達した強風は東へ移り、北アイルランドとイングランド北部の一部にも警報が出ている。英気象庁は影響の大きい地域に、危険度が比較的高い「アンバー」の暴風警報を発表した。警報対象地域では時速約97~113キロ、海岸の風当たりの強い場所では約129キロの突風を予測している。これは地域全体に対する予報であり、どの町でも同じ風速を記録したという意味ではない。
ボエロの襲来は、金曜日に別の暴風雨「オースティン」が通過してから間もない。復旧が終わらないうちに次の風雨にさらされれば、停電した住宅や倒木で運行が乱れた路線では、影響が長引く可能性がある。風速だけでなく、相次ぐ暴風雨が週末の鉄道、航空便、行事に何をもたらしているかが、今回の焦点だ。
日曜日の予定に広がる影響
スコットランドのタイリー島では、英メディアが伝えた気象庁の観測値によると、午前4時ごろに時速約132キロの突風が記録された。海に開けた場所での観測値であり、英国全土の風速を示すものではない。アンバー警報はスコットランドの広い範囲と、イングランド最北部、北アイルランドの一部に及ぶ。さらに外側には危険度が一段低い黄色の警報も出ている。警報の区域と有効時間は場所によって異なるため、移動の前には目的地ごとの情報を確認する必要がある。
生活への影響も出始めている。エディンバラ城は悪天候を理由に日曜日の公開を取りやめた。英紙ガーディアンによると、リバプールの光の催し「リバー・オブ・ライト」とロンドンの「ディワリ・オン・ザ・スクエア」も安全上の理由で中止された。鉄道では豪雨による浸水でプレストン―ブラックプール・ノース間が不通となり、スコットランドのダンフリース付近でも倒木が線路に影響した。いずれも特定の場所で報告された障害であり、全国の鉄道が停止したわけではない。
英国とアイルランドの空港では遅延や欠航も生じた。運航状況は天候に応じて変わるため、数時間前の集計より、航空会社が示す個別の便の最新情報が利用者には重要だ。フェリーや風を受けやすい道路も同様である。公式予報は橋や道路が一時閉鎖される可能性を示しているが、実際の通行止めは各当局や運営者の判断による。
「アンバー」警報の意味
英気象庁のアンバー警報は、厳しい天候によって重大な影響が生じる可能性が高まったことを示す。今回は飛来物、枝や木の倒壊、建物の損傷、海沿いの道路に押し寄せる高波、停電などが想定されている。警報に列挙された被害がすべて既に発生したという意味ではない。外出予定を変更し、荒れた海に近づかないよう判断するための情報だ。
強い風は土曜夜にスコットランド西部から始まり、日曜日にかけて東へ広がる見込みだ。激しい雨や断続的なにわか雨も予測されている。地面がぬかるめば倒木や道路の支障が増えるおそれがある。風は南西から次第に弱まる見通しだが、気象庁は各地域の更新情報を確認するよう求めている。
英気象庁の主任予報官ジェイソン・ケリー氏は、影響は広い範囲に及ぶものの、交通や電力への障害が最も懸念されるのは北部だと説明した。ボエロをスコットランドの一島だけの問題と捉えるのも、英国の全都市が同じ危険に直面すると考えるのも正確ではない。他地域にも強風の予報はある一方、アンバー警報区域では大きな支障が出る確度が高い。
先に通過したオースティンでは、金曜日にイングランド南西部シリー諸島のセント・メアリーズ空港で時速約122キロ、ウェールズのアバーポースで約119キロ、コーンウォールのカルドローズで約114キロの突風が記録された。これらは前の暴風雨の数値であり、ボエロの観測値と混同できない。二つの嵐が連続したことで、交通と電力の復旧作業は各地で難しくなっている。
出発前に最新情報を
英気象庁は屋外の飛ばされやすい物を固定し、不要不急の移動を控え、崖や高波の打ち寄せる海岸に近づかないよう呼びかけている。岸から見ていても大きな波にさらわれる危険がある。風を受けやすい大型車は、開けた道路で特に注意が必要だ。移動が必要な人は、地域の警報と利用する交通機関の案内を確認したい。
ボエロの影響は日曜日の間も変化する。欠航便、停電した世帯、通行止めの数は数時間で増減し得る。この記事は10月25日午前に確認できた状況と予報を伝えるもので、警報を最終的な被害の集計として扱うものではない。