三つの海戦でたどる李舜臣:キム・ハンミン監督の映画三部作

『The Admiral』『Hansan』『Noryang』は李舜臣の三つの海戦を描く。公式予告編と、米国内で作品を探せる配信ページを紹介する。

キム・ハンミン監督は、16世紀末の日本による朝鮮侵攻期に戦った朝鮮水軍の指揮官、李舜臣を三部作で描いた。公開順は『The Admiral: Roaring Currents』(2014年)、過去にさかのぼる『Hansan: Rising Dragon』(2022年)、そして『Noryang: Deadly Sea』(2023年)。それぞれ単独でも見られるが、通して見ると戦争の異なる局面がつながる。

作中の海戦を年代順に並べると、閑山島が1592年、鳴梁が1597年、露梁が1598年だ。公開順ではまず鳴梁の危機を描き、次に戦争初期の戦略へ戻り、最後に李舜臣の最期の戦いへ進む。李舜臣役は『Hansan』のパク・ヘイル、『The Admiral』のチェ・ミンシク、『Noryang』のキム・ユンソクがそれぞれ務めた。三作は史実を題材にした劇映画であり、個々の会話や判断をそのまま記録した映像ではない。

The Admiral: Roaring Currents(2014年):鳴梁で持ちこたえる

公開第1作の舞台は1597年。李舜臣は大きく損なわれた朝鮮水軍を立て直し、鳴梁海峡で優勢な日本軍に向き合う。チェ・ミンシクが演じる李は、戦う前に部下の信頼を取り戻さなければならない。兵力差は、恐れと重圧の中で指揮を執る物語の軸になる。

公開順に見るなら、この作品が三部作の出発点だ。続く『Hansan: Rising Dragon』では、李舜臣がより厳しい状況に追い込まれる前の時代へさかのぼる。

Hansan: Rising Dragon(2022年):先に起きた戦い

『Hansan』は前日譚で、侵攻初期の1592年に戻る。パク・ヘイル演じる李舜臣の艦隊は、閑山島付近での戦いに備える。艦隊の連携や作戦に加え、亀甲船として知られるコブクソンが重要な役割を担う。鶴翼の陣も映画が描く戦術の一つだ。

『The Admiral』の後に見ると、鳴梁で追い詰められた指揮官とは違い、主導権を握れる艦隊を率いる李舜臣が見えてくる。『Noryang: Deadly Sea』は戦争末期へと物語を進める。

Noryang: Deadly Sea(2023年):終戦に伴う犠牲

最終作の舞台は1598年。日本軍が撤退するなか、李舜臣は朝鮮と明の連合艦隊を率い、露梁海峡で戦う。キム・ユンソクが、戦争末期の李を演じる。ここでの焦点は、防衛体制を築くことでも、圧倒的な劣勢を切り抜けることでもない。撤退する敵軍と戦うという判断と、その代償にある。

三作の監督と歴史上の主人公は同じだが、俳優ごとに李舜臣の姿は異なる。戦闘の年代順なら『Hansan』→『The Admiral』→『Noryang』。観客が作品に出会った順に見るなら、2014年、2022年、2023年の公開順になる。

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