Razón y Saber
EspañolEnglish日本語

台風チャンピ、台湾で977便欠航 大雨と停電、沿岸にも被害

フェリーも96便が運休した。人的被害は暫定的な集計で、台湾北部の山間部ではさらに強い雨が懸念される。日本も台風の進路を注視している。

台風チャンピの台湾接近に伴い、東アジアで数百便が欠航
台風チャンピが台湾に接近し、東アジアで数百便が欠航した。 © 写真:Weibo/中国气象爱好者

台風チャンピは中心が上陸していないにもかかわらず、23日金曜日、台湾の交通と暮らしに大きな影響を及ぼした。航空当局によると、木曜日から金曜日午前10時までに977便が欠航し、フェリーも96便が運休した。雨と高波、強風で道路や送電設備にも被害が出ている。人的被害はなお暫定的で、中央災害対策センターは現地時間午後1時30分時点で死者1人、負傷者163人と発表した。

欠航した977便の内訳は、台湾域内便が262便、国際線と台湾・中国大陸間の便が715便。この数字だけで、同日その後に予定されていた全便への影響まで示すことはできない。台湾最大の国際空港である桃園国際空港は、午前0時から9時までに旅客便521便、貨物便75便の計596便が欠航したと発表した。集計の対象と時点が異なるため、これらの数字を足し合わせるべきではない。

長距離便の運航も変更された。エバー航空は、台湾と欧州・米国を結ぶ金曜日の残りの便を欠航した。スターラックス航空は、これらの地域などに向かう長距離便に運航を絞ると説明した。桃園空港は、欠航していない便でも発着時刻が変わり得るとして、利用者に各航空会社へ予約状況を直接確認するよう求めている。

台風の中心から離れた地域にも及ぶ危険

台湾中央気象署によると、午前9時の台風の中心は台湾南端の鵝鑾鼻から東南東へ約320キロの海上にあった。中心付近の最大風速は時速155キロ、最大瞬間風速は時速191キロで、影響範囲の半径は約320キロに及んだ。中心が海上にとどまっていても、広い雨雲が島の各地にかかる規模だった。

気象当局は、金曜日から土曜日の朝にかけて雨が最も強まると予測し、宜蘭県の山間部では記録的な大雨となる可能性を指摘した。予想進路では金曜日遅くに中心が台湾の北東に達し、速度を落としながら次第に北へ向かう。ただし、予想進路は上陸の確認ではない。台風の位置も危険な地域も、発表のたびに変わり得る。

台湾東部の台東県にある富岡漁港では、高さ6メートルの波で大型クレーンが海に流されたと台湾の中央通信社が報じた。長浜では最大8メートルの波が道路に達し、いかだ3隻が転覆した。中心が沖合にある段階でも、うねりや大雨が先に沿岸を襲うことを示す被害だ。

台東県の多良付近では、台湾の省道9号線の一部が水で浸食され、当局が応急の防護措置と部分的な通行規制を進めた。新北市は土砂災害の恐れがある地域の住民1397人の避難を計画し、宜蘭県の2つの自治体では約350人が予防的に移動した。これらは、政府が先に公表した全国の避難者数とは別の地域ごとの措置だ。

停電は数万世帯に、島を結ぶフェリーも運休

台湾電力によると、午後4時までに10万2419世帯で停電が発生した。このうち7万7181世帯では復旧した一方、2万5238世帯はなお電気が使えなかった。復旧作業が進み、新たな故障が見つかれば、数字は変動する。

影響は航空便に限らない。基隆と馬祖を結ぶ便、東海岸と緑島・蘭嶼を結ぶ便など、フェリー9航路が全面運休した。金門と五通を結ぶ10番目の航路は一部のみ運航した。港湾当局の集計では、運休は合わせて96便。離島にとってフェリーは旅客だけでなく、物資や日常のサービスを運ぶ手段でもある。

死傷者の数字も、発表時刻とともに読む必要がある。当局の説明を伝えた現地報道によると、死亡した人は木曜日に琉球郷で波にさらわれた。負傷者163人は午後1時30分の公式集計で、朝の暫定集計より69人増えた。どちらか一方を最終的な被害として扱えば、状況を誤って伝えることになる。

日本も進路を注視 台湾では週末まで雨に警戒

気象庁は金曜日の解析でチャンピを「大型」の台風としていた。その後は北へ進み、さらに北東へ向かって日本近海に近づく予測だった。ただし、これは予想進路であり、特定の都市を中心が通過すると確定したわけではない。AP通信によると、日本の南西諸島ではすでに欠航や停電が発生している。

台湾が直面するのは、空港や港を安全に再開できるまでの時間と、台風の中心が遠ざかっても続く可能性がある雨という二つの問題だ。移動予定のある人は航空会社、フェリー運航会社、気象当局の最新情報を確認する必要がある。山間部や沿岸では、台風の中心までの距離以上に、降り続く雨と高波が危険を左右する。