トッテナム対クリスタル・パレス展望:連勝中の攻撃と失点の多い守備が向き合う
デ・ゼルビ監督のトッテナムはリーグ戦2連勝。一方のパレスはカップ戦で8強入りしたが、プレミアリーグでは8試合で19失点を喫している。

チェルシーを敵地で破ったトッテナムは、長い時間ボールを握り、終盤の2得点で試合を決めた。クリスタル・パレスも直近の試合に勝ったものの、それはリーグカップでのことで、先発を10人入れ替えていた。土曜日の対戦では、両チームがそれぞれの好材料をリーグ戦へ持ち込めるかが問われる。トッテナムはリーグ3連勝を、パレスはニューカッスル戦の敗北からの守備の立て直しを狙う。
- 大会: プレミアリーグ2026/27シーズン、第9節。
- 対戦: トッテナム・ホットスパー対クリスタル・パレス。ホームはトッテナム。
- 会場: ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアム。
- 開始: 10月31日(土)17時30分、英国時間(GMT)。日本時間は11月1日(日)2時30分。
チェルシー戦の勝利が示したもの
8節終了時点でトッテナムは2勝3分け3敗の勝ち点9で14位。安定したシーズンとはまだ言えないが、10月24日にチェルシーを2―0で下した試合は攻撃の形を示した。クラブの試合報告によれば、ボール保持率は約70%。77分にチェルシーのGKマイク・ペンダースがクリアしようとした球を自陣ゴールへ入れ、87分にはマティス・テルが追加点を挙げた。
テルは左サイドの出口となり、モハメド・クドゥスは反対側でプレーした。チェルシー戦の4―2―3―1では、ジェームズ・マディソンが中盤と最前線のオマル・マルムーシュをつないでいたが、負傷により51分に交代した。パレス戦で出場できるかは、この中央の連係にも関わる。チェルシー戦ではコナー・ギャラガーが代わりに入り、デヤン・クルゼフスキも終盤に出場した。ただし、それだけで土曜日の先発は決まらない。
パレスは2勝1分け5敗の勝ち点7で17位。9得点に対し19失点という数字が重い。10月25日のニューカッスル戦では前半に好機をつくったが、後半開始直後にウィリアム・オスラに先制され、11分後にはハーヴェイ・バーンズにも決められて0―2で敗れた。3人のセンターバックとウイングバックを置いても、後半の短い時間に試合を失った。
それから3日後、パレスはフラムとのリーグカップ戦を1―0で制し、準々決勝へ進んだ。37分、オスカル・ミンゲサの低いクロスにエディ・エンケティアがニアポストで合わせた。ピエール・サージュ監督はニューカッスル戦から先発を10人変更。GKディーン・ヘンダーソンは負傷から復帰し、シェイク・ドゥクレは2025年1月以来の公式戦出場を果たした。無失点は前向きな材料だが、リーグ戦で敗れたチームとは大きく異なる顔ぶれだった。
両チームの出場状況
トッテナム
確認した時点で、クラブはパレス戦に向けた個別のチーム情報を発表していなかった。以下はチェルシー戦までの発表と、その試合で確認できた出場状況である。
- デスティニー・ウドジェ: 膝の違和感でチェルシー戦を欠場。デ・ゼルビ監督は10月23日に翌週復帰の可能性に触れたが、出場可能とは確約していない。
- ジェームズ・マディソン: チェルシー戦で負傷交代。監督は医学的な検査が必要と説明し、土曜日の出場可否は未確定だった。
- サヴィオ: チェルシー戦前の発表では出場不可。パレス戦に向けた新しい発表は確認できていない。
- ペドロ・ポロ、デヤン・クルゼフスキ: チェルシー戦で公式戦に復帰。ただし、土曜日の先発を意味するものではない。
クリスタル・パレス
サージュ監督が10月29日の会見で示した状況は次の通り。
- ジャン=フィリップ・マテタ: 監督によればプレー可能。トッテナム戦に備え、カップ戦では休ませた。
- イスマイラ・サール: 監督によれば出場できない状態。
- ヨルゲン・ストランド・ラーセン: 木曜日に全体練習へ加わる予定。試合出場はまだ確定していない。
- クインテン・ティンバー: 金曜日に練習へ復帰し、出場時間を得る可能性がある。ただし、出場決定ではない。
- ディーン・ヘンダーソン、シェイク・ドゥクレ: フラム戦で公式戦に復帰。土曜日の先発起用は未定。
ウドジェが間に合わなければ、トッテナムはチェルシー戦で左サイドを担ったアンドリュー・ロバートソンを続けて使う選択肢がある。マディソンが欠場する場合は、中盤から前線へ球を届ける役割の再調整が必要だ。いずれも戦術上の可能性であり、発表済みの先発ではない。パレスはマテタを前線の基点にできるが、サールを欠き、ストランド・ラーセンの状態もまだ確定していない。
勝負を分けるサイドと切り替え
テルが左の広い位置で受け、パレスの右サイドに仕掛ける場面が焦点になる。サージュ監督の3バックはペナルティーエリアを厚く守れる一方、相手が逆サイドへ展開したときには、外側のセンターバックとウイングバックの連係が欠かせない。トッテナムはチェルシー戦で左右を使った前進を見せた。ボール保持そのものより、パレスの守備が整う前に決定機へ結びつけられるかが重要だ。
反対にパレスは、マテタを使ってトッテナムの圧力から抜け出したい。エンケティアはフラム戦でニアポストへの走り込みから得点した。ただ、攻撃に人数をかける際には、ニューカッスルに突かれたような空間を残したくない。トッテナムもチェルシー戦で自陣のボールロストから危険なシュートを許しており、無失点で勝った試合にも注意点は残った。
日本での視聴方法
- 会場: トッテナム・ホットスパー・スタジアム(ロンドン)。
- 日時: 11月1日(日)2時30分開始、日本時間(JST)。英国では10月31日(土)17時30分GMT。
- 配信: U-NEXTの当該試合ページにライブ配信が掲載されている。視聴には月額プランが必要で、日本語実況・解説が付く。
パレスにとってはカップ戦の無失点をリーグ戦の改善につなげられるかが試される。トッテナムには、チェルシー戦で見せた攻撃の主導権を保ちながら、ボールを失った直後の守備を整える課題がある。