シンシナティ対フィラデルフィア:エバンデルとともにプレーオフ進出を決められるか
FCシンシナティは土曜日のホームゲームに勝てば、MLS東カンファレンスのプレーオフ進出が決まる。すでに出場を確定させたフィラデルフィア・ユニオンは、首位ナッシュビルを無得点に抑えた直後だが、攻撃陣には負傷者がいる。

9月にフィラデルフィアで行われた対戦はユニオンの5―0だった。ブルーノ・ダミアーニが3得点し、シンシナティは前半16分にオビナ・ヌウォボドが退場している。大差の結果は両チームが共有する記憶だが、早い時間の退場を抜きに土曜日の展開を予測する材料にはできない。今回の舞台はシンシナティの本拠地TQLスタジアム。ホーム側には順位を確定させる切実な理由があり、ユニオンには負傷者を抱えながらポストシーズンに向けて形を整える課題がある。
- 大会:MLS 2026年レギュラーシーズン。両クラブとも残り2試合のうちの1試合。
- 対戦:FCシンシナティ対フィラデルフィア・ユニオン。シンシナティがホーム。
- 会場:TQLスタジアム(米オハイオ州シンシナティ)。
- 開始:10月31日(土)午後2時、米東部夏時間。日本時間は11月1日(日)午前3時。
マイアミで見えた攻撃力と守備の課題
シンシナティは28日、インテル・マイアミと2―2で引き分けた。ルイス・スアレスに先制された後、80分にケンジ・ムボマ・デムが同点弾。86分にはケビン・デンキーが起点となった速攻からサミュエル・ギディが加入後初得点を挙げ、逆転した。しかし90分にリケルメ・フィリピに追いつかれた。6分間で2点を奪った攻撃の鋭さと、リードを守り切れなかった脆さが同じ試合に表れている。
クラブの試合報告によると、この引き分けでシンシナティは東地区8位の勝ち点43。9位コロンバス・クルーとの差は2点だ。今季のリーグ戦66得点はクラブのMLS1シーズン最多記録となった。マイアミ戦で2アシストのエバンデルは、リーグ戦で計17アシスト。相手を中央に引きつけてから前線へ配球でき、ムボマ・デムの突破やデンキーの動きを生かす。ただし前に人数をかけた後の守備位置が乱れれば、ユニオンの速攻を受ける余地もある。
シンシナティが公表した進出条件では、フィラデルフィアに勝てば他会場の結果を待たずに東地区上位9チーム入りが確定する。引き分けでも進出し得るが、複数の他試合の結果が必要になる。自分たちの勝利で決められることが、今回のホームゲームの重みだ。
ユニオンは立て直したが攻撃陣に欠員
フィラデルフィアは勝ち点46で東地区6位、プレーオフ進出をすでに決めている。今季最初の15試合では勝ち点7にとどまったが、暫定監督ライアン・リヒターの下で15試合無敗を記録。10月24日のニューイングランド戦に1―2で敗れてその連続記録は止まったものの、28日にはサポーターズ・シールドを獲得したナッシュビルと敵地で0―0の引き分けに持ち込んだ。クラブによれば前半は相手にシュートを1本も許さず、GKアンドレ・ブレイクは今季7度目の無失点試合を記録した。
そのナッシュビル戦では、マリク・ヤクポビッチがMLS初先発でエゼキエル・アラドーと前線を組んだ。カバン・サリバンとミラン・イロスキは負傷で欠場し、ダミアーニは警告累積による出場停止だった。MLSによると、カバン・サリバンは今季7得点14アシスト。9月のシンシナティ戦でもダミアーニの得点に絡んだ創造的な選手だ。今回も不在が続くなら、クイン・サリバン、インディアナ・バシレフ、カイ・ワグナーらが攻撃を進める役割を担う。ダミアーニの出場停止は水曜日の試合について確認されたものであり、土曜日も欠場すると決まったわけではない。
選手の出場状況
MLSが公開している直近の選手状況報告は第33節まで更新されている。以下はその報告に載る負傷者で、土曜日の最終メンバー発表に代わるものではない。
FCシンシナティ
- タイレル・マラシア:脚の負傷で欠場と記載。
- フリアン・マラティニ:脚の負傷で欠場と記載。
- マイルズ・ロビンソン:脚の負傷で欠場と記載。
フィラデルフィア・ユニオン
- ヘスス・ブエノ:ハムストリングの負傷で欠場と記載。
- ミラン・イロスキ:ハムストリングの負傷で欠場と記載。
- カバン・サリバン:足首の負傷で欠場と記載。
- ダンリー・ジャン・ジャック:ナッシュビル戦での警告により、土曜日は累積警告で出場できないとユニオンが発表。
ロビンソンとマラティニの離脱はシンシナティの守備の選択肢を狭め、カバン・サリバンの欠場はフィラデルフィアから得点機会をつくる力の一部を奪う。報告は試合前に更新され得る。誰が復帰するか、先発するかは当日の公式発表を待つ必要がある。
エバンデルの前を塞ぐか、背後を守るか
ナッシュビルを零封したユニオンの守備が、エバンデルに中央で自由に前を向かせなければ、シンシナティの攻撃は別の経路を探すことになる。一方で、彼に強く寄せればムボマ・デムやデンキーの走る空間が開く可能性がある。シンシナティにはマイアミ戦で見せた速攻があり、フィラデルフィアには無失点を支えた組織がある。9月の5―0より、現在の欠員と守備から攻撃への切り替えが今回の試合を理解する手がかりだ。
日本からの視聴方法
- 会場:TQLスタジアム(シンシナティ)。
- 日時:日本時間11月1日(日)午前3時開始。現地では10月31日(土)午後2時、米東部夏時間。
日本
- テレビ:この試合について、クラブから日本向け地上波・衛星放送局の発表はない。
- 配信:Apple TV。両クラブがこの試合の配信を案内しており、シンシナティは世界向け配信と説明する。視聴条件と契約内容は日本のサービスで確認できる。
勝てば進出を決めるシンシナティと、すでに進出を決めたフィラデルフィア。試合後にはホーム側の最終節ナッシュビル戦に何が懸かるのか、そしてユニオンがどの攻撃陣でプレーオフに向かうのかが、よりはっきりする。