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ハリケーン「トゥルーディー」がカテゴリー3に メキシコ太平洋岸に警戒、ゲレロ州は休校

最大持続風速は時速195キロ。週末にメキシコ沿岸へ接近する前に、さらに勢力を強める可能性がある。当局は大雨、高波、洪水への警戒を呼びかけている。

© AI生成画像

ハリケーン「トゥルーディー(Trudy)」がカテゴリー3に発達し、メキシコの太平洋沿岸で警戒が強まっている。ゲレロ州は大雨による危険に備えて移動を減らすため、10月16日金曜日を休校とした。メキシコ国立気象局(SMN)によると、同国中部時間16日午前6時(日本時間同日午後9時)の最大持続風速は時速195キロ。中心はアカプルコの南西385キロにあった。

中心は時速9キロで北西へ進んでいた。夜間に勢力を強めたことで、ミチョアカン、コリマ、ハリスコの各州沿岸に接近する可能性がある週末への懸念が高まった。予想進路を踏まえ、海沿いの町だけでなく、増水や土砂災害の危険がある内陸の地域でも備えが必要になる。

週末に沿岸へ接近、さらに発達する見通し

米国立ハリケーンセンター(NHC)は、協定世界時16日正午、メキシコ中部時間同日午前6時の中間情報で、トゥルーディーが17日土曜日に沿岸へ近づき、同日夜から18日日曜日にかけて沿岸付近を通過すると予想した。さらに勢力を強め、最接近時にも強い勢力のハリケーンである「メジャーハリケーン」を維持する見通しだ。

メキシコ側の予報では、接近までにカテゴリー4に達する可能性が示されている。ただし、これは予測であり、16日朝の観測時点ではカテゴリー3だった。上陸地点が確定したわけでもない。中心が海岸にどれほど近づくか、その周囲でどのような気象条件が生じるかによって、最も強い風を受ける地域が変わる。

ハリケーン級の風が吹く可能性を示す監視情報の対象は、ミチョアカン州のプンタ・サン・テルモからハリスコ州のカボ・コリエンテスまで。熱帯暴風雨級の風を予想する警報は、ゲレロ州のシワタネホからコリマ州のマンサニージョまでが対象となっている。前者は対象となる現象が起こり得ること、後者は対象地域で起こると予想されることを示す。

NHCによると、警報の対象地域では16日夜遅くから17日早朝にかけて熱帯暴風雨級の風が吹き始める可能性がある。監視情報の対象地域では、17日の遅い時間帯にハリケーン級の気象条件となるおそれがある。公共サービスや避難所の準備が前倒しで進められているのは、このためだ。

大雨の危険は内陸にも及ぶ

SMNは16日の降水量について、ゲレロ州とオアハカ州の一部で75~150ミリ、ミチョアカン州で50~75ミリと予想している。いずれも地域ごとの差を伴う1日分の予測であり、すでに降った雨の観測値ではない。

雨は川や沢の増水、洪水、土砂災害を引き起こすほか、道路の見通しを悪くするおそれがある。全国予報では、ゲレロ州とミチョアカン州の沿岸で波の高さが4~5メートルに達する見込みだ。船舶や沿岸の住民にとっては、ハリケーンが最接近する前から海が危険な状態になる可能性もある。

週末全体では、さらに多くの雨が予想される。NHCはミチョアカン、コリマ、ハリスコの各州の一部で約100~200ミリ、局地的には300ミリ近い降水量を見込む。特に傾斜の急な地形では、命にかかわる洪水や土砂災害につながると警告している。

ハリケーンのカテゴリーは最大風速の強さを表すが、被害の大きさを左右する要因は風だけではない。米海洋大気局(NOAA)は、雨による洪水や高潮が中心から離れた地域を脅かすこともあると説明している。進路予想図の円すい状の範囲は、中心が進む可能性のある経路を示すもので、その外側に影響が及ばないという意味ではない。

ゲレロ州は移動を抑制、避難所の準備を進める

ゲレロ州の教育当局が発表した16日の活動停止は、州内全域の公立・私立学校の授業と事務業務を対象とし、午前・午後の両方の授業時間帯に適用される。地元メディアのReporte Índigoが伝えた州教育当局の通知では、必要に応じて学校を一時避難所として使えるようにすることも求めている。

地元報道によると、州政府も行政の事務業務を停止した。一方、治安や防災の現場対応に当たる部隊・職員は活動を続ける。天候が悪化する中で、不必要な移動を避けることが狙いだ。

備えは、トゥルーディーが現在の強さに達する前から始まっていた。エベリン・サルガド知事は14日、州防災評議会を常時対応できる体制とし、対応班や重機、避難所を用意したと発表した。州政府は当時、陸軍、空軍、国家警備隊の計1万5727人が支援に備えていると説明した。これは予防的な対応に当たる要員の数であり、避難者数ではない。

地元メディアのQuadratínによると、州司法当局も16日の業務停止を発表し、緊急案件には電子手続きで対応するとした。ハリケーンの中心がまだ沖合にある段階でも、警戒のための措置が日常生活に影響している。

今後数時間は、更新される公式の警戒情報と各地域の防災当局の指示を確認することが重要になる。NOAAは避難命令に従い、冠水した場所を通らないよう呼びかけている。ゲレロ州やその北西に位置する州では、天候の悪化で移動が難しくなる前に、残された時間を備えに充てる必要がある。