ブライトン、開始10分でパレスを崩す ダービーは5対0の大勝
カンボのオウンゴールで始まった得点劇に、ゴメスの超ロングシュートが彩りを添えた。アヤリ、コストゥラス、ヒンシェルウッドも決め、立ち上がりの主導権を勝利につなげた。

ブライトンは10月18日の日曜日、アメリカン・エクスプレス・スタジアムでクリスタルパレスを5対0で下した。試合の形が整う前に、ダービーの行方は大きく傾いた。4分にジェイディー・カンボのオウンゴールで先制し、7分にはディエゴ・ゴメスがハーフウェーライン付近から決め、10分にはヤシン・アヤリが加点。3対0という立ち上がりが、その後の展開を決定づけた。後半にはハラランポス・コストゥラスとジャック・ヒンシェルウッドも得点した。最終スコアにはホーム側の決定力と、パレスが最初の連続失点を食い止められなかったことの両方が表れている。
試合を象徴する場面を生み出したのはゴメスだった。ただし、ブライトンは個人のひらめきだけに頼ったわけではない。先制点を生んだセットプレー、2点目に至るボール奪取とパス、3点目で見せたコストゥラスとアヤリの連係。それぞれ異なる形でゴールに迫った。パレスは試合を落ち着かせる前に3点を失った。以降は逆転を目指して追いかける必要があり、一方のブライトンには、攻撃を加速させるか、ボールを保持するかを選ぶ余地が生まれた。
立ち上がりに崩れたパレスの構想
最初の得点は、ルイス・ダンクがファウルを受けた場面から生まれた。パスカル・グロスがボールを送り、カンボが自陣のゴールに入れてしまった。GKワルテル・ベニテスを守りたいパレスにとって、重い立ち上がりになった。まだほぼ一試合分の時間が残っていたものの、無失点の状態を前提に試合を進めることはできなくなった。続く決定的な場面は、立て直しの必要性をさらに強めた。
2点目ではオリビエ・ボスカリがアシストを記録した。ボールを受けたゴメスが遠い位置から右足を振り抜き、ゴールの高い位置に送り込んだ。距離の長さはこの日の最も鮮烈な技術的場面となったが、勝負に及ぼした意味も明快だった。オウンゴールからわずか3分で、ブライトンは相手ペナルティーエリア付近で長くボールを回す必要もなくリードを倍にした。パレスはスペースの守り方と、ボールを失った後の対応を同時に修正しなければならなかった。
3点目は10分。コストゥラスのパスを受けたアヤリが、ペナルティーエリア内から右足で決めた。ギリシャ人FWは、自ら得点する前に、すでに決定的な仕事を果たしていた。ブライトンの攻撃では役割が分散していた。ゴメスが遠距離から仕留め、コストゥラスが最後のパスを送り、アヤリがフィニッシュに加わった。パレス守備陣は、一人の攻撃選手を抑えるだけでは対応できなかった。
ファビアン・ヒュルツェラー監督の先発は、GKバルト・フェルブルッヘンに加え、守備陣にフェルディ・カドゥオール、ルカ・ブシュコビッチ、ダンク、ボスカリを起用。グロス、チェマ・アンドレス、ゴメス、アヤリ、マキシム・デカイペル、コストゥラスが残る顔ぶれだった。ピエール・サージュ監督はベニテス、カンボ、クリス・リチャーズ、オネスト・アハノル、アナン・ハライリ、アダム・ウォートン、クインテン・ティンバー、タイリック・ミッチェル、鎌田大地、ジェレミ・ピノ、ヨルゲン・ストランドラーセンを先発させた。交代で別の対応を打ち出す前に、この両先発の間で差が開いた。
ハーフタイムを挟んでも流れは変わらず
前半は3対0で終了した。パレスは後半開始にティンバーを下げ、ドワイト・マクニールを投入したが、この変更で試合が仕切り直されることはなかった。49分にコストゥラスが4点目を決め、パレスが反撃を試み始めたところで再び点差を広げた。これでコストゥラスは1得点1アシストとなった。パレスは点差を縮められないまま前半を終え、再開直後にも失点。追いつくための余地は、さらに小さくなった。
サージュ監督は交代を続けた。53分にはアハノルに代えてジェフェルソン・レルマを送り、61分にはストランドラーセンとピノを下げ、ジャンフィリップ・マテタとエディー・エンケティアを投入した。新たなフィニッシャーを加えたものの、同点にするにはすでに4点が必要だった。マテタのシュートがクロスバーをたたいたが、スコアは動かなかった。ブライトンには、攻撃陣を入れ替えながら追加点を狙う選択肢も残っていた。
ヒュルツェラー監督は71分、コストゥラスとグロスに代えてジョルジニオ・リュテールとヒンシェルウッドを起用した。ヒンシェルウッドは84分、CK後の攻撃から至近距離で決め、5点目を記録した。その前にデカイペルのクロスをブシュコビッチが頭で合わせ、ベニテスがセーブしていた。しかし、このセーブで危機は終わらず、ヒンシェルウッドがゴール近くから右足で押し込んだ。勝負が決した後も、ブライトンは今度はベンチから得点に絡む選手を送り出した。
シュートの数字にも表れた優位
公式記録の数字も5対0という結果を裏づける。ブライトンのシュートは17本、パレスは5本。枠内シュートは9対1だった。CKもブライトンが8本、パレスが5本を獲得した。ベニテスは5セーブ、フェルブルッヘンは1セーブを記録した。ブライトンのすべての試みが得点になったわけではないが、枠内に飛ばしたシュート数の差は、この結果が序盤の爆発的な得点だけに支えられたものではなかったことを示している。
退場者は出なかった。ブライトンではグロスとチェマ・アンドレス、パレスでは鎌田が警告を受けた。パレスは11人を保ったものの、試合を均衡に戻すには至らなかった。問題の中心は、相手に許した場面の多さと、フェルブルッヘンの前で生み出した攻撃の少なさにあった。対してブライトンは、試合の方向を変えずに交代を進められた。
スカイスポーツが伝えた試合後の発言で、サージュ監督は準備と立ち上がりの悪さについて責任を認めた。ヒュルツェラー監督は、選手とスタッフが共に取り組んだ成果を強調した。どちらの評価も試合の経過と重なる。パレスは序盤の打撃を修復できず、ブライトンにはさらに差を広げる手段があった。ダービーは5点差で終わったが、勝負の分岐点は開始10分間に集中していた。