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イーグルスのQBジェイレン・ハーツ、肺の血栓で離脱 長期不在の可能性

球団は、抗凝固薬による治療中は接触を伴う活動に参加できないと説明。NFL NetworkとAP通信は、今季残りの試合を欠場する可能性があると報じている。

フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ
フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ © All-Pro Reels Photography allproreels.com

フィラデルフィア・イーグルスは、クオーターバック(QB)のジェイレン・ハーツを欠いたままシーズンを終える可能性に直面している。球団と代理人のニコール・リン氏は10月19日月曜日、ハーツが深部静脈血栓症および両側肺塞栓症と診断されたことを明らかにした。声明によると、医学的には安定した状態にある。ただし、抗凝固薬による治療を受けている間は、接触を伴う活動には参加できない。

医療状況を説明した声明には、復帰時期は示されていない。NFL Networkはイアン・ラポポート記者とESPNのアダム・シェフター記者の情報として、回復には約3カ月かかる見通しで、今季中の復帰は難しいと報じた。AP通信も、事情を知る人物の話として同様の見通しを伝えている。復帰を左右するのは治療の経過であり、先発QBを取り戻したいというチーム事情ではない。

イーグルスは、長期的な影響を残さず完全に回復できるとの見通しを示した。ハーツはチームと行動を共にし、体力の維持も続けられるとしている。接触を伴うアメリカンフットボールへの復帰は、抗凝固薬の服用を終えることが条件となる。球団が示したのはこの条件であり、特定の試合への出場許可ではない。

ふくらはぎの違和感から、新たな診断へ

公表された経緯は、月曜日の発表より前にさかのぼる。NFL.comが球団の説明を基にまとめたところによると、ハーツは10月4日のロサンゼルス・ラムズ戦で、スパイクがふくらはぎに当たった。8日の練習後、医療スタッフに違和感を伝えたという。

翌日には再び練習に参加し、その後、ジャクソンビルとの対戦に向けてロンドンへ移動した。現地で10月10日に受けた検査では、左ふくらはぎの表在性の血栓が最初に確認された。球団によると、当時は専門医がジャガーズ戦に安全に出場できると判断した。

その後の再検査で小さな血栓の移動が確認され、カロライナ戦の欠場が決まった。土曜日には負傷者リストに登録され、この時点で少なくとも4試合を欠場することになっていた。ここ数日の検査と経過観察を経て、月曜日に、さらに広い範囲に及ぶ診断結果が発表された。

マッキーが引き継ぐ、すでに苦しんでいた攻撃

日曜日のカロライナ・パンサーズ戦では、タナー・マッキーが先発QBを務めた。イーグルスは14対25で敗れ、4連敗で通算2勝4敗となった。攻撃で最も大きな役割を担うポジションの交代は、すでに立て直しを必要としていたチームを襲ったことになる。

マッキーは45回中26回のパスを成功させ、215ヤードと1タッチダウンを記録した。球団公式の試合記事は、自分たちのミスで攻撃を損ない、攻撃シリーズ(ドライブ)を継続できなかった点を挙げている。問題はパスを投げる選手だけではなかった。セイクワン・バークリー不在のラン攻撃は計35ヤードにとどまり、その全てをデイミオン・ピアースが記録した。

パスによるタッチダウンは、第4クオーターにデボンタ・スミスがキャッチしたものだった。負傷から復帰したスミスは、7回のレシーブで75ヤード、1タッチダウンを記録した。このプレーでカロライナとの差を縮めたが、逆転には届かなかった。再び、攻撃の得点力不足が結果に表れた。

ニック・シリアニ・ヘッドコーチは試合後、敗戦をチーム全体の問題として受け止めた。特定の選手やコーチだけに原因を求めず、全員の改善を要求した。ハーツの離脱で状況はさらに難しくなる。ただ、日曜日にチームが認めた課題は、プレーの遂行や控えQBを支える力にも関わっている。

先発QBの不在で、フィラデルフィアが失うもの

AP通信によると、ハーツが先発QBに定着した2021年以降、1シーズンに3試合以上を欠場したことはなかった。この間、チームを5年連続のプレーオフ進出、NFC東地区優勝3回、スーパーボウル出場2回に導いている。

イーグルスがカンザスシティーを40対22で下した第59回スーパーボウルでは、最優秀選手(MVP)に選ばれた。その実績があるからこそ、長期離脱の影響は今季の個人成績だけでは測れない。チームは攻撃を率いる軸の継続性と、近年の成功を支えてきた中心選手を失うことになる。

球団との関係も長期に及ぶ。AP通信によると、ハーツは2028年シーズンまでの5年総額2億5500万ドルの延長契約を結んでいる。目先の課題は、ハーツ抜きで戦うことだ。一方、球団と本人の双方にとって、試合日程に追われて回復を急がせないことも重要となる。

NFL.comによると、フィラデルフィアは負け越しているものの、なお地区2位にいる。シーズンの行方はまだ決まっていないが、巻き返すには、新たなQBで戦う攻撃陣が結果を出さなければならない。月曜日の声明は、そのプレッシャーより優先すべきことを明確にした。ハーツは治療を続け、抗凝固薬を服用している間は接触を伴う活動に戻らない。